それでも、飲食業が好き

某飲食店の店長の、飲食業に関する思い。

自分がいないと店が回らない!ご心配無く。それでもお店は回り続けます

僕のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

 

僕は飲食業に携わってはや10数年、

アルバイトとしても社員としても同じぐらいの年数を重ねてきました。

 

その中で、もちろんですが辞めていく人も多数います。

アルバイトなんかは、突然来なくなったり、急に「辞めます」と言ってきたり。

 

同僚や先輩社員でも同じです。

それぞれいろんな思いがあって、去っていくのだと思います。

 

それとは逆に、毎日しんどい…つらい…と言いながら

「でも自分が辞めたら誰がこのピークを回すんだ…?」

「人がいないからみんなしんどいのに、俺が辞めたらもっとしんどくなる…」

と、辛さを感じながら働き続ける人もいます。

 

結論からいいます。

あなたがいないと回らないような店(会社)は、回さなくて良い。

 

辞める・辞めないの前に、そこを考えてみてください。

 「いないと回らない」店に未来はない

 

一つの店で経験値があがっていくと、

いろんなポジショニングでの作業ができるようになってきます。

 

調理・接客に始まり、シフト管理なんかもやれるような人もいますね。

もちろん、社員だけでなくアルバイトにもいつのではないでしょうか?

 

そういった、ある程度の責任と技術がある方って、

「いい人」が多いんです。(いい意味で)

 

僕しかいないな…私がやればいいか…と

自己犠牲精神豊富に、無茶なお願いも聞いてくれたり。

 

もちろん、経営者側からすると、とても有り難い存在です。

自分でやらずとも、その人がいればある程度負担を分散できるので。

 

 

でも、よく考えてください。

 

「ハイセールスは、この子がいないと回らない」

「こいつがいるから、なんとかなる」

という状況のお店に、未来はないのです。

 

飲食店のアルバイトって、お昼のパートさんを除けば

8割以上が学生さんです。(まれに、フリーターの方もいらっしゃいますが)

 

高校1年生からアルバイトを始めたとして、

仕事ができるようになるまで1~2年、

責任を持つようになるのは、ある程度社会経験をつむ大学生から、

 

さらに、責任者として実際に営業するのに(つまり、責任者としての対応ができるようになるまで)

1年、計3年ほどかかると思います。

 

じゃあ、実際に3年も同じ飲食店で勤務してくれる学生って、どれぐらいいますか?

農林水産省のデータによると、3年目までの離職率は50%を超える結果となっています。

つまり、「この人がいないと回らない」2人に1人はやめてしまいます。

すると、どうなるか?

 

①できる人任せになり、他の従業員の育成を疎かにする

②できる人がいなくなり、結局自分(店長など店舗責任者)がやらなくてはいけなくなる

③営業や管理業務に追われ、人員育成ができなくなる

④やっとの思いで、できる人を育成。(でも、その人の素質による部分が多い)

⑤「①」に戻る…

 

の繰り返しとなり、いずれ終わりを迎える時が来ます。

「辞められたら困るよ」は、店長の甘えです。

自分の人生なのですから、思った道を進んでください。

 

 

じゃあ、かわりは誰がやるの?

 

安心してください。

代わりはいっぱいいます。

 

と、言える店長が働いている店でアルバイトをすべきです。

 

人材育成も、店長の仕事の一部です。

それを疎かにしている人に、アルバイトの人生を決める権利はありません。

 

・繁忙期に向け、どんな人材が必要なのか?

(調理・接客は満足いくレベルか?・退職動向から、採用すべき人数はそろっているか?)

 

・不足を補う為に、何をするか?

(募集をかけているか?近隣店舗からのヘルプを要請しているか?)

 

・従業員や、自身の労務管理ができる環境か?

(休日数や月間での労働時間を把握しているか?また、調整できているか?)

 

最低でも、この3点を押さえている飲食店で勤務すれば安心です。

 

体調を崩しても、急な学校行事があっても

休む事を快諾してくれるでしょう。

 

やりたい事が見つかり、アルバイトをやめるときも

応援してくれるでしょう。

 

じゃあ、そんな飲食店ってどうやって見極めるの?

というところを、次の記事にできればと思います。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。